「古代ギリシャ展」レポート!東京国立博物館で神話の国・ギリシャを感じよう!

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2016年6月21日(火)より、東京・上野の東京国立博物館で特別展「古代ギリシャ 時空を超えた旅」が開催されています。数々の神話の舞台ともなった古代ギリシャの宝物が一堂に会する、この夏必見の展覧会です。asoview!編集部がいち早く取材してきましたので、みどころをレポートします!

現地でも見られない!?貴重な展示物

今回東京国立博物館で展示されているのは、古代ギリシャ時代の貴重な作品約300点。ギリシャ国内の40の機関から集められた品々です。ギリシャ国内からの出品に限ったこの規模での展示は、日本でも初めての試み。ギリシャに旅行に行ったとしても、2日や3日ではとても見きれないほどのギリシャ各地からの貴重な品を一挙に見ることができます。

展示は8章にわかれ、「時空を超えた旅」を実感できる構成になっています。早速展示を見に行ってみましょう!

まず迎えてくれるのは、「イルカに乗ったアフロディテ像」。ギリシャ文明の美しさを感じさせてくれます。

第1章 古代ギリシャ世界の始まり

古代ギリシャへの旅は、紀元前7000年の新石器時代から始まります。

この「女性像」は紀元前4500年〜3600年ごろのものとされています。一見壷のようなどっしりとした雰囲気です。

「スペドス型女性像」です。独特の大理石の像を作ったキュクラデス文明の中でも、とりわけ大きく異彩を放っています。のっぺらぼうの顔が気になりますが、当時は口や髪が描かれていたのだとか。

第2章 ミノス文明

ミノス文明は、エーゲ海の南、クレタ島で花開いた海洋文明です。美しいフレスコ画や繊細な装身具など、これが5000〜3000年前に作られたものなの!?と思ってしまう美しい品が並びます。

「海洋様式の葡萄酒甕」です。甕の表面いっぱいに描かれたタコが印象的!よく見るとけっこうかわいいです。

今にも動き出しそうな精巧さをもつのは「牛頭型リュトン」。石をくりぬいて作られたものだそうです。儀式用と考えられていて、首の上から酒を入れて顎の下から液体が流れ出るようになっています。よく見ると顎の下に穴があるのがわかりますよ。

驚くほどの色鮮やかさをみせる「漁夫のフレスコ画」。紀元前17世紀ごろの作品です。これが描かれた後に火山が大爆発を起こし、近年発見されるまで埋もれていました。そのため3000年以上たった現代でも、鮮やかな色を保っているのです。

第3章 ミュケナイ文明

ギリシャ本土のミュケナイを中心として発展したミュケナイ文明。権力者は死後、立派な武具や黄金の装身具で飾られて埋葬されました。より高度な技術力に魅入ってしまいます。

幾何学模様の描かれた壷です。細かいところまで手作業で描かれていることに驚きです。

王家の墓で発見された黄金も並びます。円形飾り版のひとつひとつの装飾が異なるのにも注目です。

第4章 幾何学様式〜アルカイック時代

紀元前1000年期のギリシャ世界を「幾何学様式時代」と呼びます。

「アッティカ幾何学様式アンフォラ」です。同心円上に描かれた細かい模様がすべて残っています。

紀元前7世紀末から紀元前6世紀のアルカイック時代には、等身大の大理石の彫刻が登場します。

「クーロス像」です。両手を股につけて片足を踏み出すポーズは、エジプトからの影響と言われます。

うしろ側。滑らかな筋肉の曲線までよく表現されています。

「コレー像」です。高い技術によって衣服の波打つ様子などが表現されています。

ちなみになんとも言えない微笑みを「アルカイックスマイル」と表現したりしますが、この名称はまさにギリシャのアルカイック時代から来ています。「クーロス像」「コレー像」のほほえみはともに、アルカイックスマイルの原点とも言えるでしょう。

第5章 クラシック時代

紀元前480年〜紀元前323年の時代を「クラシック時代」と呼びます。アテネにはかの有名なパルテノン神殿が建設され、演劇や哲学が盛んになりました。後の西洋美術にも影響を与えた表現が多く見られます。

「アッティカ赤像式萼型クラテル ディオニュソスとアリアドネ、ポセイドンとアミュモネ」。2面には別々の神話が描かれています。

「アルテミス像」はこの後出てくる紀元前100年ごろ、ヘレニズム時代のものですが、このコーナーに展示されています。古代ギリシャの女神アルテミスは、「清廉と純潔のかがみ」と言われます。彫刻の前に立つと、美しさに圧倒されます。

第6章 古代オリンピック

紀元前8世紀にオリンピアのゼウス神域で4年に1度の競技祭が始まり、それが現代のオリンピックの原点ともなっています。始めは徒競走だけだったのが、5種競技(徒競走、円盤投げ、槍投げ、走り幅跳び、レスリング)など競技も増加。全ギリシャから選手が集う競技大会に発展しました。優勝者は至上の名誉を得て、その彫像が神域に奉納されました。

「競技者像」は引き締まった肉体をしており、今のアスリートにも通じる強靭な肉体を感じさせます。

第7章 マケドニア王国

ギリシャ北方のマケドニアは次第に勢力を増し、ギリシャ全土のみならずヨーロッパ各地に勢力を拡大します。マケドニア王国が成立する前からマケドニア地方は金を豊富に産出する土地でした。黄金をふんだんに使用した、まばゆいばかりの冠は必見です。

度重なる遠征を行ない、マケドニア王国の支配を拡大したアレクサンドロス大王。その生前に作られた貴重な像がこの「アレクサンドロス頭部」です。20歳前後のアレクサンドロスを彫ったものだろうといわれています。

「エロスを表したディアデマ(冠)」。よく見ると人間の形の金彫があるのがわかります。

「ギンバイカの金冠」は、ギリシャに自生する植物ギンバイカをモチーフにしたものです。これらの豪華な装飾品は、王族や貴族などの墓から発見されました。

第8章 ヘレニズムとローマ

アレクサンドロス大王の死後、帝国は分裂し後継者が争いを繰り広げます。紀元前31年にローマが地中海を征服し、ギリシャの時代は終わりますが、ローマ人たちはギリシャの美術や文化の魅力に捕らえられます。ギリシャ美術は積極的に取り入れられ、その後も長く生き続けていきます。ヘレニズムとは「ギリシア風の文化」を意味します。

顔のしわ、短いひげなど細部までリアリティがある「君主頭部」。今にも動き出しそうです。

美しいモザイクタイルも、ギリシア美術の影響を受けたものです。

ここだけのユニークなグッズも!ミュージアムショップをチェック

展示を見たあとはミュージアムショップをチェック!古代ギリシャ展ならではのユニークなグッズを発見しました。

完全にダジャレ、「ギリシャーペン」。自分へのお土産にしてもよさそうです。

ギリシャ彫刻大好き!な人におすすめ?なのがこの消しゴム。なんと900円もしますし、消しにくそうなことこの上ないですがネタとしては最高です。

古代ギリシャにちなんで!?聖闘士星矢とのコラボフォトスポットも設置されています。

ここには紹介しきれないほど、もっとたくさんの魅力的な作品が揃う古代ギリシャ展。夏休みにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

イベント詳細
イベント名:特別展「古代ギリシャ -時空を超えた旅-」
会場: 東京国立博物館・平成館
所在地:東京都台東区上野公園13-9 
会期: 2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝)
開館時間:9:30~17:00
※土日・祝日は18:00まで。金曜日および7、8月の水曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
※ただし7月18日(月・祝)、8月15日(月)、9月19日(月・祝)は開館。7月19日(火)は休館。
観覧料:一般 1,600円(前売 1,400円)、大学生 1,200円(前売 1,000円)、高校生 900円(前売 700円) ※中学生以下無料
展覧会公式サイト:http://www.greece2016-17.jp/
東京国立博物館公式サイト:http://www.tnm.jp/

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