御出現!800年の時を経て世界遺産・奈良県「春日大社」の獅子・狛犬を初公開

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2016年6月1日(水)から6月30日(木)までの1ヶ月間、奈良県にある春日大社の獅子狛犬が初公開されます。人目に触れず本殿に奉安されてきた獅子狛犬は、中世に遡る名品と言えます。事前予約をすれば、獅子・狛犬特別公開と併せて神職や巫女さんの案内付きで仮殿の特別参拝も可能です。

獅子狛犬が初公開に至ったのは?

一殿狛犬 提供:春日大社

春日大社の本殿には4つの社殿があり、獅子・狛犬が1対ずつ、計4対安置されていました。非公開だったのは、社殿が皇族や神職しか立ち入れなかった為です。獅子・狛犬と言えば、「あ・うん」の形相で、通常は参道の両脇でよく見られます。公開に至ったのは、傷んだ社殿や調度品を20年に1度新しくする「式年造替(しきねんぞうたい)」がきっかけです。

見どころは?

一殿獅子 提供:春日大社

初めて公開される4対8躰のうち6躰が鎌倉時代の作品です。神社で目にする一般的な狛犬は屋外の石造ですが、春日大社本殿の「獅子狛犬」は、木造で彩色されています。凛々しい獅子、ユニークな表情、力強い狛犬と、それぞれ表情や姿が異なる姿が見どころの1つです。木製寄木造、漆地に金箔を押し彩色されており、平安風の面影を残す穏やかなフォルム、渦を巻く毛先や顔の向きなどの様式から、800年ほど前の作品だと言われています。中には、獅子と狛犬の配置が通常とは左右逆で、後ろ足が立ち上がった珍しい狛犬も。いずれも歴史的、美術的に極めて貴重な宝物です。
併せて展示する鎌倉時代の狛犬の姿も描かれている「春日権現験記(春日本)」や、神前を守る獅子を描いた「牛頭天王曼荼羅板絵」など、貴重な文化財も見逃せません。人目に触れず静かに聖域を護り続けていた神獣のパワーを感じてみてください。

春日大社について

春日大社は、平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建された神社です。平成10年12月には、古都奈良の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されました。春日大社といえば灯籠を思い浮かべるほど、大社内には多くの灯籠が奉納されており、その数は3,000基ほどです。歴史的価値が高い室町時代以前の灯籠が多く保管されています。灯籠を寄進したのは多くの市民です。

マル秘スポットを巡る朝のお参り

30万坪におよぶ広大な春日大社の境内には、春日山原始林や、野生の鹿や珍しい植物など、ふだん都会では味わえない魅力に満ちあふれています。2016年9月末までの毎週土曜・日曜・祝日に、神主の案内で境内を散策する朝のお参りが実施されています。観光雑誌でも紹介されていないマル秘スポットを巡ったり、信仰の話を聴いたりしながらひと味もふた味も違う春日の杜を満喫してみませんか。

イベント詳細
名称:御出現!春日大社の神獣-800年を経て御本殿獅子・狛犬初公開-
開催期間:2016年6月1日(水)~6月30日(木)
時間:9:00~16:30(入場は16:00まで)
開催場所:春日大社 景雲殿(奈良県奈良市春日野町160)
拝観料:300円
公式サイト:http://www.kasugataisha.or.jp/