忘れられた美術史を知る。「もうひとつの輝き 最後の印象派」展、9月5日より新宿にて開催

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「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris展」が9月5日から11月8日に「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で開催されます。美術史で忘れられたもうひとつの潮流を掘り起こします。

アンリ・ル・シダネル《日曜日》
Douai, musée de la Chartreuse
© Douai, Musée de la Chartreuse - Photographe : Hugo Maertens

「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris展」とは?

1900年のパリで結成された「ソシエテ・ヌーヴェル(画家彫刻家新協会)」に所属したアンリ・ル・シダネル。その曾孫、美術史家のヤン・ファリノー=ル・シダネル氏による監修のもと、20世紀初頭にパリで活躍した若い芸術家たちの作品を展示します。フランスを中心とする個人コレクターや、美術館に所蔵される作品から構成され、いままでほとんど脚光を浴びてこなかった作品を一挙に見ることができます。
新宿での展覧会のあとは、11月14日から翌年1月17日に「岐阜県美術館」、1月30日から3月27日に「ひろしま美術館」の他、2016年度にかけて国内巡回する予定です。

美術史に消えていった、最後の印象派を探して

1900年にパリで結成された「ソシエテ・ヌーヴェル(Société Nouvelle des peintres et sculpteurs)」(画家彫刻家新協会)。この協会に参加した芸術家達はフォーヴィスム、幾何学模様を描くキュビスムなどの、20世紀初めの前衛的絵画には加わらない、サロン出身の芸術家で構成されました。
19世紀後半に最盛期を迎えた「印象主義」のスタイルを引き継ぎながら、親しみやすく豊かな詩情を盛り込み、甘美で独特な世界を作り上げた「アンティミスト(親密派)」と呼ばれる画家たちに焦点をあてました。批評的にも、商業的にも成功したソシエテ・ヌーヴェルは、20世紀初頭のヨーロッパ美術界を知る上で必要不可欠の存在です。
展覧会では、常に新しい芸術を求めるモダニズムの視点で書かれた美術史には書き忘れられた、最後の印象派の輝ける潮流を深く掘り起こしていきます。

日本ではあまり知られていない作品を多数展示します

「エドモン・アマン=ジャン」や「ウジェーヌ・カリエール」「エミール・クラウス」「アンリ・マルタン」「アンリ・ル・シダネル」など約20名の作家、作品およそ80点を展示します。個人蔵の他、フランスの各美術館からも出展されます。
作品はアンリ・マルタンの《緑の椅子の肖像》やアンリ・ル・シダネルの《日曜日》などです。印象主義の柔らかな質感と様々な色で表現された温かな光の演出と同時に、写実的な力強さや線を持っています。20世紀初頭に生まれた印象派を鑑賞しにいきませんか。


イベント詳細
名称:もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris展
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階)
開催期間:9月5日(土)〜11月8日(日) 
休館日:月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)
開催時間:午前10時から午後6時、金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
料金:一般1,200円、大学・高校生800円、シルバー(65歳以上)1,000円、中学生以下無料
アクセス:西新宿歩行者デッキからエスカレーターであがり、小田急ハルクを右手に道なり。新宿エルタワーが見えたら左斜め方向。損保ジャパン日本興亜本社ビルを目指して進む。
公式サイト:http://www.sjnk-museum.org/program/3214.html​

エドモン・アマン=ジャン《囚われの女》
Collection particulière
Photo © Yves Le Sidaner
エミール・クラウス《リス川の夕陽》
Collection particulière - Courtesy Galerie Patrick Derom
Photo © Galerie Patrick Derom
アンリ・マルタン《緑の椅子の肖像、マルタン夫人》
Collection particulière

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