4月29日から特別展「没後150年 坂本龍馬」開催!秘蔵の品々から龍馬の生きざまをたどろう

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4月29日(土)~6月18日(日)の期間中、東京都江戸東京博物館で特別展「没後150年 坂本龍馬」が開催されます!本展では手紙や刀、写真など秘蔵の品々を一挙公開。資料を通じて坂本龍馬の足跡、知られざる素顔を感じられます。展示内容や見どころをチェックしましょう。

《梨堂公絵巻) 田中光美筆 5巻のうち第3巻(部分)
昭和8年(1933) 京都・梨木神社蔵

特別展「没後150年 坂本龍馬」で激動の幕末に思いをはせる

1835年に生まれて1867年に亡くなった坂本龍馬は、まさに幕末、激動の時代を駆け抜けました。薩長同盟のなかだちや大政奉還の推進など、近代日本の礎を築いたといっても過言ではありません。本展では全7章にわたり、坂本龍馬の功績はもちろん、生きざまや家族との秘話にも光を当てます。公私両面から坂本龍馬に迫ることで、幕末という時代がおのずと浮かび上がってくるでしょう。坂本龍馬ファンならずとも要注目の展示内容です。

全7章の展示構成と主な展示品をチェック

1章「龍馬の生まれ育った時代」

《大日本沿海輿地全図(伊能中図)のうち関東》
江戸時代(19世紀) 日本写真印刷蔵

『大日本沿海輿地全図(伊能中図)のうち関東』江戸時代(19世紀)は、伊能忠敬が測量して制作した日本地図の一部。関東地方のほぼ正確な地形が描かれています。

2章「土佐脱藩と海軍修行」

《梨堂公絵巻) 田中光美筆 5巻のうち第3巻(部分)
昭和8年(1933) 京都・梨木神社蔵

1862年、坂本龍馬は土佐藩を脱藩して江戸に向かい、勝海舟と出会います。『梨堂公絵巻』田中光美筆(1933年)は、そのころ尊王攘夷派の公家として知られた三条実美がクーデターによって朝廷を追われた「七卿落ち」を描いた作品です。

3章「龍馬の手紙を読む」

重要文化財 《龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛》
文久3年(1863) 京都国立博物館蔵
展示期間:5/23~6/4

脱藩した坂本龍馬は、土佐に残る家族へ多くの手紙を記しました。姉に宛てた『龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛』(1863年)、兄への『龍馬書簡 慶応三年十月九日 坂本権平宛』(1867年)から、龍馬の人となりがしのばれます。

4章「龍馬の遺品」

重要文化財 《梅椿図(血染掛軸)》 板倉槐堂筆
慶応3年(1867) 京都国立博物館蔵
展示期間:5/23~6/4 *左記以外は複製展示

1867年11月15日、坂本龍馬は京都の近江屋で暗殺され、31年の短い生涯を閉じます。本章では坂本龍馬襲撃の現場となった近江屋の屏風『書画貼交屏風(血染屏風)』江戸時代(18世紀)、掛け軸『梅椿図(血染掛軸)』板倉槐堂筆(1867年)を展示。

重要文化財 《書画貼交屏風(血染屏風)》
江戸時代(18世紀) 京都国立博物館蔵
展示期間:6/6~6/18

どちらも血痕が生々しく、激しい襲撃を思わせます。さらに2015年、新たに坂本龍馬の遺品だと判明した『刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用』江戸時代(17世紀)も必見です。

※屏風は6月6日~6月18日、掛け軸は5月23日~6月4日までの期間限定展示。

5章「薩長同盟から大政奉還―そして龍馬の死後―」

《肥前長崎丸山廓中之風景》 歌川貞秀画
文久2年(1862) 長崎歴史文化博物館蔵
展示期間:4/29~5/21

『肥前長崎丸山廓中之風景』歌川貞秀画(1862年)と『近世珍話』前川五嶺筆(1867年)では坂本龍馬亡き後、近代化へ突き進む当時の街並みや風俗が描かれています。

6章「瓦版・錦絵からみた幕末維新」

《教導立志基 徳川慶喜》 小林清親画
明治19年(1886) 個人蔵
展示期間:5/30~6/18

当時の新聞ともいえる「瓦版」、浮世絵版画の「錦絵」から幕末維新を読み解きましょう。『教導立志基 徳川慶喜』小林清親画(1886年)は、江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜を描いた1枚です。
※展示期間は5月30日~6月18日

7章「美術工芸からみた幕末維新─近世絵画・刀・甲冑―」

《紫糸威鎧》 島津斉彬所用
江戸時代(19世紀) 京都国立博物館蔵

薩摩藩主・島津斉彬の甲冑『紫糸威鎧』島津斉彬所用(19世紀)、徳川慶喜の陣羽織『白羅紗葵紋付陣羽織』(江戸時代末期~明治初期)など美術工芸品の数々に目を奪われます。『江戸城明渡の帰途(海舟江戸開城図)』川村清雄画(1885年ごろ)は洋画の手法で描かれました。美術にも近代化の波が押し寄せているのが分かります。
※陣羽織は4月29日~5月28日、『江戸城明渡の帰途』は4月29日~5月21日の期間限定展示。

特に注目したい3つの見どころ

坂本龍馬の手紙を徹底解析

重要文化財 《龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛》(部分)
慶応2年(1866) 京都国立博物館蔵
展示期間:5/23~6/4

妻、おりょうとの新婚旅行を書いた『龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛』(1866年)からも分かるように、坂本龍馬の手紙は絵入りでユーモアにあふれています。本展ではたくさんの直筆手紙を分かりやすく展示。坂本龍馬が考えていたこと、妻や家族への細やかな愛情が手紙から伝わってきます。
※展示期間5月23日~6月4日

新資料が続々!

《刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用》
江戸時代(17世紀) 京都国立博物館蔵 

本展の4章で紹介した『刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用』江戸時代(17世紀)のように、ここ10年で新たに龍馬のものと判明した品、関係資料があります。『北辰一刀流長刀兵法目録 龍馬宛 千葉定吉筆』(1858年)も、その1つ。最新の坂本龍馬研究に触れてください。まだ新たな資料が出てくるところからも、坂本龍馬人気の根強さが分かります。

ビジュアル重視の分かりやすい展示

《幕府軍艦 第二長崎丸関係資料より 砂時計 法螺貝 遠眼鏡 双眼鏡 バロメーター》
江戸時代末期(19世紀) 東京都江戸東京博物館蔵

瓦版、錦絵、絵巻物などビジュアルを多用した展示によって、坂本龍馬と幕末の時代がありありと分かります。絵だけでなく『幕府軍艦 第二長崎丸関係資料より砂時計 法螺貝 遠眼鏡 双眼鏡 バロメーター』(19世紀)などの品々も必見。

《坂本龍馬湿板写真》
慶応2年または3年頃 高知県立歴史民俗資料館蔵
展示期間:4/29~5/1 ※3日間限定公開、以降は複製展示

坂本龍馬が生きた時代を、本展で疑似体験しましょう!本展開幕から3日間(4月29日~5月1日)は、坂本龍馬のもっとも有名な写真『坂本龍馬湿板写真』(1866~1867年ごろ)も限定公開されますよ。お見逃しなく!

開催概要
特別展「没後150年 坂本龍馬」
開催期間:4月29日(土)~6月18日(日)
会場:東京都江戸東京博物館(東京都墨田区横網 1-4-1)
時間:9:30~17:30 ※土曜日は19:30まで。入場は終了30分前までです。
休館日:毎週月曜日 ※5月1日と5月15日は開館
料金:一般1,350円、大学・専門学生1,080円、小学生・中学生・高校生・65歳以上680円
問い合わせ:03-3626-9974(東京都江戸東京博物館・代表)
URL:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

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