日伊国交樹立150周年記念「ティツィアーノとヴェネツィア派展」開催!

  • 667 |
  • 最終更新:

日伊国交樹立150周年を記念して「ティツィアーノとヴェネツィア派展」が、台東区・東京都美術館 企画展示室で行われます。開催期間は2017年1月21(土)〜4月2日(日)です。イタリア屈指の美術館が所蔵する数々の素晴らしい絵画を通して、ヴェネツィア派の魅力を存分に堪能してみませんか。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《フローラ》 1515年頃、油彩、カンヴァス、79×63cm、
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
© Gabinetto Fotografico del Polo Museale Regionali della Toscana

「ティツィアーノとヴェネツィア派展」がついに開催!

アドリア海に面する水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて、海洋交易によって飛躍的に繁栄するとともに、フィレンツェ、ローマと並ぶルネサンス美術の中心地として輝かしい発展を遂げました。絵画の分野を中心に美術の進展をみたヴェネツィアでは、ベッリーニ工房、ヴィヴァリーニ工房から、多くの優れた画家たちが輩出されました。

今回の展覧会では、ベッリーニ工房を中心に展開するヴェネツィア・ルネサンス初期、ティツィアーノの円熟期とヴェネツィア派の画家たちの時代、ティツィアーノ以後の巨匠たちの時代という流れに沿って、70点近い絵画、版画が紹介されます。ティツィアーノの《フローラ》や《ダナエ》といった傑作や、イタリア屈指の美術館が所蔵する数々の素晴らしい絵画を通して、ヴェネツィア派の魅力を存分に堪能しましょう。

「画家の王者」ティツィアーノの真髄に迫る!

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《復活のキリスト》 1511-12年、油彩、板、116×91cm、
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
© Gabinetto Fotografico delle Galleria degli Uffizi

ヴェネツィア・ルネサンスを代表する画家、ティツィアーノ。“画家の王者(プリンス・オブ・ペインター)”と呼ばれ、神話の登場人物から教皇や貴族の肖像まで、人間味あふれる姿で描き、ヨーロッパ中から人気を博しました。その斬新な油彩画法は、近代絵画の先駆とも評されます。「ティツィアーノとヴェネツィア派展」はティツィアーノに光を当て、その真髄に迫る日本初の大規模展です。

色彩美が際立つ《ダナエ》日本初公開!イタリアの至宝《フローラ》も来日! 

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ダナエ》 1544-46年頃、油彩、カンヴァス、120×172cm、ナポリ、
カポディモンテ美術館
© Museo e Real Bosco di Capodimonte per concessione del Ministero dei beni e delle attivita culturali e del turismo

《ダナエ》を見たミケランジェロは、ティツィアーノの色遣いと様式に脱帽しました。日本初公開となるこの《ダナエ》のほか、あでやかな「肌」を描き、イタリアの人々にこよなく愛されてきたバラ色の女神《フローラ》も来日します。天才画家が描いた官能的な神話の世界を堪能しましょう。

ヴェネツィアの黄金期、花開いた才能が勢揃い! 

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《マグダラのマリア》 1567 年、122×94 cm、油彩、カンヴァス、ナポリ、
カポディモンテ美術館
© Museo e Real Bosco di Capodimonte per concessione del Ministero dei beni e delle attivita culturali e del turismo

ルネサンス期、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロらが活躍していたフィレンツェに比肩し、ベッリーニ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットなど次々と偉大な画家を生み出したヴェネツィア。光あふれる水の都、その黄金期に花開いた芸術が紹介されます。

ヴェネツィア派とは

ヴェネツィアは総督(ドージェ)を頂点とする共和制国家として強大な力をもち、経済的には海洋貿易によって繁栄したことで知られます。富と国際的な政治力、そして東西文化が交わる特異な立地条件とがあいまって、水の都は芸術の中心地へと変貌し、15世紀から16世紀にかけて美術の黄金時代を迎えました。 ルネサンス時代のヴェネツィアを活動の拠点とした芸術家たちは、「ヴェネツィア派」と総称されます。ヴェネツィア派に分類される画家たちは、おもにベッリーニ一族の工房を中核に形成されました。

色彩の絵画

フィレンツェやローマでは素描を基礎とし、明確な線描と明暗による立体感の表現、合理的な空間構成が重視されたのに対し、ヴェネツィアでは、明るく大胆な色彩と自由でのびやかな筆触が好まれ、近代の油彩画にもつながる「絵画的(ペインタリー)」な絵画が生み出されました。この豊かな色彩感覚と柔らかな造形が、ヴェネツィア派絵画の最大の魅力です。

油彩画の技法

海に囲まれたヴェネツィアは湿気が多いため、壁に直接に描くフレスコ画よりも、持ち運び可能なカンヴァス画が適していました。聖堂や邸宅の室内装飾のほとんどは、カンヴァスに油彩で描かれています。ヴェネツィア派の画家たちが新たな油彩画の表現を切り開いた背景には、ヴェネツィアという土地ならではの気候風土も関係していたのです。

【開催概要】
「ティツィアーノとヴェネツィア派展」
会場:東京都美術館 企画展示室
期間:2017年1月21(土) 〜 4月2日(日)
時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)
※金曜は20:00まで 
休室日:月曜日(ただし、3月20日(月・祝)、27日(月)は開室)、3月21日(火)
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:http://titian2017.jp

この記事を読んだ方におすすめ

このページのTOPへ