ポール・スミス展、上野で開催中!ユニークな世界観とクリエイションの軌跡を堪能

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世界中で高い人気を誇るイギリスのファッションブランド「ポール・スミス」の展覧会「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」が、2016年7月27日から上野の森美術館で開催されています。さまざまな角度からポールのクリエイションに迫る展覧会を、asoview!編集部員が取材してきました。

「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」の巡回展がついに東京で開催

2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで初めて開催された展覧会「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」が、日本では6月から10月にかけて京都・東京・名古屋を巡回しています。京都展では1日の来場者数が4000人を超えるほどの大盛況となりました。ポール自身がブランドとともにどのように成長し、ユニークな世界観を創り上げ、影響を与えてきたのかを知ることができる、ファンならずとも見逃せない展覧会です。

ポール・スミスの世界観と多彩なクリエイションの軌跡にどっぷり浸ろう

開催されているのは、東京・上野にある「上野の森美術館」です。定期的に独創的な企画展を開催し、話題を提供しています。JR上野駅の上野公園口から徒歩約3分ほどで到着します。

ピンク色に「HELLO」と大きく書かれた看板が目を引きます。会場では、ポール・スミス自身によって選ばれた展示物を見ることができます。ロンドンのオフィスの再現から、コラボレーション作品の数々、ファッションショーの舞台裏といったさまざまな展示で、ポール・スミスの世界観が表現されています。

音声ガイドはキュートな特製イヤホンで

美術館の入り口でまずピンクのイヤホンが配られます。耳の部分にも「HELLO」「GOODBYE」と文字が入っています。一体何に使うのかな…と思っていると、音声ガイドをこれで聴くとのこと。

今回の展示会では、自分の携帯電話でQRコードを読み取りイヤホンを挿して解説を聴きます。スマートフォンを片手に観覧すれば良いので、とてもスタイリッシュです。ちなみに今回の展覧会、写真撮影もOK!ただし、フラッシュは厳禁です。

ポールのアートウォール「Paul's Art Wall」

エントランスを過ぎると、ポールのアートウォールが広がります。ここに飾られているのは選定された約500点なんだそう。

どこかで目にした覚えがある、有名なアートも飾られています。それでは早速中に進んでみましょう。

ポール・スミス1号店「The First Shop」

まずは「The First Shop」という鮮やかなピンク色をした箱のような部屋からはじまります。中は真っ白!

イギリスのバイヤードレーン6番地に初めてオープンしたショップが、当時のサイズそのままに再現されています。たった3m×3mの広さで、窓もなく、ポールは他の仕事で生計を立てながら、週に2日間だけショップをオープンしていました。

ポールのファッション・デザイナーとしての第一歩が踏み出された、大切な一部屋です。ポールスミスのクリエイションの秘密に迫る展示会のはじまりに、ドキドキしてきます。

ポールの頭の中「Inside Paul’s Head」

ポールは、画像やイメージ、言葉や数字などのさまざまなアイディアが頭の中に入ってくるとき、それを頭に残しておくために、カメラで撮影したり、ノートに書き留めたりしています。ここでは、そのときに彼の頭に浮かんでくる数えきれないほどのイメージを、映像インスタレーションで表現しています。

鏡に囲まれた部屋の中で、次々に映像が切り替わります。目の前いっぱいに広がるポール・スミスならではの鮮やかな色彩に、ついつい見入ってしまいます。

「ただ見る」だけでなく「物を観察する」ことによって、さまざまなインスピレーションを生み出しているという、ポールの頭の中へ迫ります。

デザインスタジオ「The Design Studio」

ポール・スミス社のデザインスタジオが完全再現されています。ポール・スミス社のプリント柄は有名ですが、なかでも人気のあるストライプ柄は、全てこのデザインスタジオで生み出されているのだそう。

部屋中にプリントの原案が所狭しと並んでいます。こんな素敵なオフィスで仕事をしてみたい!

厚紙に色糸をゆっくりと巻きつけ、ストライプ柄を少しずつ作っていくという手法で、柄の色味が決められていきます。そしてその色味が、服やアクセサリーなどに取り入れられていくのです。あのストライプ柄はこうやって生み出されているんですね。

ポールのオフィス「Paul's Office」

ロンドン・コヴェントガーデンにあるオフィスは物で溢れています。部屋に置かれているものや場所など、細部にわたって完全再現されています。

唯一整理されているものは、部屋の中央にあるデザインミーティング用の大きなローズウッドの机だけで、椅子にも物が積み重なり、座る隙間さえありません。

頭の上にスパゲッティ!?こんなキッチュな物も並んでいました。
散らばっている本や書類、自転車やカメラなど、多くはポールが世界中を旅して集めたもので、全てが彼のインスピレーションの源になっています。

ホテルのベッドルーム「The Hotel Bedroom」

ポールの最初のコレクションは、シャツ6着、上着2着、スーツ2着。たったこれだけのものがベッドの上に広げられただけの展示でした。

そしてポールは、最終日の終わりの時間になってやっと、一人の客から初めての注文を受けたのです。それがポールにとってのビジネスの始まりでした。ここでは当時のベッドルームの再現とエピソードが紹介されています。

ポールにファッション・ビジネスをはじめるきっかけをくれた、妻ポリーンとのエピソードも飾られています。彼から妻への感謝の言葉を見て、なんだか胸が熱くなります。

プロモーション「Promotions」

11歳の頃から写真を撮り続けているポールにとって、写真は趣味の一つであり、言わばポールの視覚の日記であるともいえます。シーズンごとの広告キャンペーンのための撮影をしたこともあります。一方、デビット・ベイリー、ジュリアン・ブロード、マリオ・テスティーノなど、何年にもわたり、多くの有名カメラマンたちがポール・スミスの広告キャンペーンの撮影をおこなってきました。

掲載された雑誌やパネルなどを通じて、プロモーションの写真などが紹介されています。

コラボレーション「Collaborations」

ポール・スミスといえば、さまざまなジャンルとのコラボレーションが有名です。

カメラ、オートバイ、スノーボードなど、さまざまなコラボレーション作品が展示されます。

初期のコラボレーションの代表例であるローバー社(当時)のミニが!本物を見られるなんて感動です。2015年秋冬に発表されたストライプ柄で新たに装飾されています。

エビアンウォーターも、ポールスミスとコラボレーションしていたんですね。こんな可愛いパッケージが売っていたら、うっかり買ってしまいそうです。

ショップ「Shops」

ポール・スミス社では、全てのショップを1軒1軒デザインしています。世界のショップの紹介にあわせて、ショップに対するポールの思いや考え方が紹介されています。

コバルトブルーの壁に囲まれた空間の中、一方の壁はボタンで埋め尽くされていました。色とりどりのボタンは、それぞれのショップの個性を表しているかのようです。

ポールが初めてショップを開いた頃は、洋服だけでなく斬新な色合いの家電や雑貨も置かれていました。今もその流れを汲み、古本、アート、収集品の隣に綺麗に仕立てられた洋服が飾られているところも。それぞれのショップが個性を打ち出せるよう、ユニークなデザインのアプローチがおこなわれているのですね。

「コレクション Collections」

順路の最後には圧巻のコレクションが展示されています。過去のコレクションから、2016年の春夏コレクションを含む、さまざまなラインナップが!

カラフルなポールスミスの世界が広がります。

隣はランウェイの様子が流れ、自分がコレクションのバックヤードにいるような気分になります。

ため息がでるほど美しいテキスタイルの数々。

グレーのスーツの裏地に明るい色のライニングを施したものや、ネクタイの裏地にこだわったものなど、伝統と現代性が共存したポールらしいコレクションが並びます。

ここで展示は終わり、最後に「GOOD BYE」の文字とともにポールがお見送りしてくれます。余韻に浸りながら、出口へ向かいます。最後までかっこいい…

フォトブースで撮った写真をその場でカードに!

出口にこんなブースを発見!「EVERY DAY IS A NEW BIGINNING」というポールの言葉が付箋に書いてある、机上に見立てたフォトスポットです。ここで写真を撮影して、ハッシュタグ「#HellloPaulsmith」をつけてSNSに投稿すると…

美術館の出口前にある機械で、フォトカードがもらえます。受付を済ませたら、20秒程で出来上がり。ピンク色にポールのメッセージが入っていて可愛い!展示会の思い出に、ぜひ持って帰りたいですね。

オリジナルグッズも見逃せない

展示会だけのオリジナルグッズも見逃せません。ステーショナリーからTシャツまで、さまざまなグッズが揃っています。

から

カラフルなペンケースに、ステーショナリー。たくさん柄があり、集めたくなってしまいます。ファンにはたまらないラインナップです。

消しゴムもピンク!使うのがもったいないほどキュートです。

会場限定のTシャツも、たくさん揃っています。

会場ごとのTシャツも素敵です。限定Tシャツも、ポール・スミスならオシャレに着こなせそうです。

ポールの貴重なコレクションや彼の軌跡、そして数々の作品たちが彩る展示会は見どころがたっぷり。「Everyday is a new beginning」というポールの言葉はとても印象的で、深く心に刻まれます。SNSにぴったりのフォトジェニックなスポットもたくさん。彼のファンでなくとも楽しめる展示ばかりなので、ぜひ足を運んでほしい展示会です。

イベント詳細
名称:ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH
場所:上野の森美術館
所在地:東京都台東区上野公園1-2
アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分、または東京メトロ・京成電鉄 上野駅より徒歩5分
期間:2016年7月27日(水)~8月23日 (火)※会期中無休
時間:11:00~18:00※入場は閉館30分前まで
料金:)一般1,500円、高校・大学生1,200円、小学・中学生500円
公式サイト:http://paulsmith2016.jp/

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